新潟フェルミエ エルマール マセラシオン アルバリーニョ
フェルミエ エルマール マセラシオン アルバリーニョ2019
〜新潟における海のワイン〜
1.味わい
2.合わせる料理
〜北海道産蝦夷アワビのソテー アンフィゼした肝のソース 根菜の焼きリゾット添え〜
香味野菜と白ワインで鮑を一度蒸しあげ、そのブイヨンと肝を使ってソースを仕上げております。鮑はシンプルにさっとソテーしております。
茸は松茸、アワビ茸、丹波シメジ、花びら茸を付け合わせとしてご用意。
秋の味覚を感じられる一皿です。
3.ペアリングに選んだ理由。
海鮮物は白ワインがド定番ですが、肝のソースでは違うと思いました!
海鮮物の肝には特有な苦味や濃厚な味わいがあります。
ワインの酸味を合わせても、良いのかもしれませんが。特有の香りがきえてしまったり余計な嫌な香りが誇張されてしまうのではないのかと思いました。
かと言いスッキリしたワインだと、今回の料理には負けてしまいます。
ミルクを使った濃厚なオードブルには『樽シャルドネ』が定番ですが。。。
それだと面白みに掛けますので、スッキリしすぎず。肝&アワビに合う。
【海のワイン】と称される『アルバリーニョ』(ぶどう品種名)をご用意しました。
更に一癖!!
新潟にて作成されたワインでご用意しました。
アルバリーニョ自体、スペインのリアス・バイシャス(海沿い)で作成される。香り豊か且つ、海のミネラルを感じられる一本になります。
日本の気候的に元々ワイン産地には向いていない土壌をしています。『淡い』『薄い』などのマイナスなイメージを持たれがちなのですが。
新潟ワイナリーの方々は思考錯誤をし、新潟のような海に面した場所で育てられている産地のやり方を真似したのです。
その結果、今や日本でアルバリーニョ品種のワインとなると『新潟』となります。
近年日本ワインラヴァーを中心に大きな注目を集める新しい産地、「新潟ワインコースト」。
更にもう一癖!!
マセラシオンという、ワインの発酵方法を取り入れております。
簡単にいうと。。。
アルバリーニョを一般的に作成してしまうと、今回の料理には負けてしまいます。
肝の苦味と同調するように、ワインに深みのあるものをご用意しました。
猿田 泰希