Clos des Papes Chateauneuf-du-Pape 2004
1.味わい
2.合わせる料理
フランス北部にあるシャラン地方で飼育されている鴨のみが「シャラン鴨」と呼ばれています。
ビュルゴー家はフランスの100年以上続くシャラン鴨の飼育と独自の食肉加工を受け継いでいます。シャラン地方の契約農家によって育てられ、伝統的なビュルゴー家の窒息法で食肉加工されたシャラン鴨は、肉質の良さと美味しさが知られ高級レストランで使われており、鴨肉の最高峰に位置づけられています。
3.王道から外したワインと料理
鴨に関して、フレンチでは『ベリー系ソース』を使うのが王道です。
鴨の臭みをベリーの甘みでカバーできるからです。
しかし今回は王道を外し、『ナッツ』を使用しました。
現代のジビエに関しましては、嫌な臭み等が少なくなっております。
なのでナッツの旨味や香ばしい香りを鴨とともに味わっていただきます。
柔らかく仕上がった、鴨とナッツの旨味をお楽しみください。
ワインに関しましては、鴨にはピノ!!
とホテル・レストランで働いていた私は上司にそう教わりました。
理由としましては、鴨の香りとの余韻の長さが同調します。
鴨の臭さと熟成ピノの香りもマッチする。完璧なペアリングと言っても過言ではありません。
しかし、私も性格がひん曲がっているのか。。。変わり者好きなのか分かりませんが。。。今回はグルナッシュ主体のフランス・ローヌ南部のシャトーヌフデュパプをご用意しました。
一度2015年を飲んでおり、鴨と合うと確証を得ております。
4.造りてポールアヴリルとは。
南フランス、ローヌ地方の中でも一番の知名度を誇るアペラシオン、シャトーヌフ・デュ・パプ。その中でも、特に良いワインを造り出すとされる最高の畑がクロ・デ・パプ(教皇の区画)。この畑でワイン造りを続けるドメーヌが、ポール・ヴァンサン・アヴリル氏によって運営されているクロ・デ・パプです。
クロ・デ・パプを運営しているアヴリル家は、17世紀には既にシャトーヌフ・デュ・パプの著名な造り手としてその名を知られており、18世紀には、市の執政官や出納長も担っていたこともあるこの地の名門の家系です。19世紀、アヴリル家はクロ・デ・パプの名前で赤ワインと白ワインをリリースし、後のAOCシャトーヌフ・デュ・パプ設立に大いに貢献しました。さらに、20世紀に入ると、現在の当主であるアヴリル氏の祖父、レジ氏はエリゼ宮にワインを献上し、シャルル・ド・ゴール大統領やポンピドゥー大統領にもワインを提供するなど、偉大な功績は枚挙に暇がありません。
現当主アヴリル氏は、ブルゴーニュでフィネスとエレガンスを備えたワインを造ることを学び、エコノミックスクールでマーケティングを、そしてかの有名なシャトー・ムートン・ロスチャイルドやオーストラリアのワイナリーで修行を積んだ経験の持ち主。彼は、 「クロ・デ・パプのワイン造りはほとんどブルゴーニュスタイルと同じだと人々に言われたら、私はそれを賛辞として受け止めるでしょう。」と語るように、ブルゴーニュのワイン造りを理想として、バランス感に優れたエレガントなワインを手掛けています。
猿田 泰希