BILLECART SALMON BRUT BLANC DE BLANCS VINTAGE 2007
BILLECART SALMON BRUT BLANC DE BLANCS VINTAGE 2007
ビルカール サルモン ブランドブラン 2007
家族経営ならではの少量逸品主義を貫くシャンパーニュ・メゾン
タイプ:シャンパン 750ml
生産地域:フランス、シャンパーニュ
生産者:BILLECART SALMON ビルカール・サルモン家
ぶどう品種:シャルドネ100%
ヴィンテージ(年):2007年
熟成:ブルゴーニュ小樽 瓶内熟成10年
アルコール度数:12~12.5%
1.味わい
2.あわせる料理
~ウニのパンペルデュ キャビアを添えて~
説明:パンペルデュとは、フランス語で「失われたパン」という意味。失われた、すなわち時間が経って固くなってしまったパンをおいしく食べるための料理なんだとか。
固くなってしまったパンに卵や牛乳を使ったソースに浸して調理した物。
いわゆるフレンチトーストです!!
今回のウニのパンペルデュはウニでソースを作り浸し調理した一品。
その上にはキャビアを添えました。
トリュフ、フォアグラと並び世界三大珍味の一つとされるキャビア。チョウザメの卵を塩漬けにしたもので、「黒いダイヤ」とも呼ばれる高級食材です。
味は、塩漬けにしているだけにかなり塩味が濃く、また魚卵特有の磯の香り(悪く言えば生臭さ)があるためか、「あまり美味いと思わない」という意見もよく聞きます。
実はキャビアのような魚卵は、ワインとは合わせるのが難しい食材の一つです。
シャンパンは合わせる料理の王道ですがシャンパーニュなら何でもよいというわけではありません。選ぶポイントとしては、なるべく酸が豊富で、単独で飲むと酸っぱいと感じるくらいの極辛口もの、具体的には「エクストラ・ブリュット」や「ノン・ドサージュ」などと表記されているものがオススメです。
キャビアに限らず、魚介にはレモンやすだちなどの柑橘を添えたり、酢で調理したりすることがよくありますが、これは酸に魚介の生臭さを中和する効果があるからです。
牡蠣にレモンを垂らしたりするのと一緒です!!
3.このワインを選んだ理由
まず前述でも書きつるしたように。
②バケットの香ばしい香り⇒ワインの熟成由来のブリオッシュの香り(同調)
この2点のマリアージュを狙いました。
まず「ブリオッシュ」の香りがなぜ。起こるのかについてですが
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ワインは酵母がブドウ果汁中の当分を食い切ってアルコールに変換します。
その役割を終えた酵母のし外とワインを分離せずにずっと接触させてママにしておくとその酵母の死骸(タンパク質)が自己消化を起こしてアミノ酸や窒素などの旨味成分がワインに移っていきます。
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長ければ長いほどその香りも強くなっていくようです。
シャンパンの場合、法律によって最低でも15ヶ月(ヴィンテージ物は3年ぐらい)
その瓶熟期間が定められています。
今回のワインは瓶内熟成期間が10年と長期間となります。
ブリオッシュの香りが強い事もワインの情報から飲まずとしてもわかる場合があります。
もう一つの【酸味】については、ワインやビールなどでは【辛口】という
表記になりますね!!(酸味以外にも色々要素はありますが)
辛口のシャンパンをチョイス致しました。
4.シャンパーニュとは?
【フランスのシャンパーニュ地方で作ったワイン以外。シャンパンではない】
という説明は他ブログでも沢山書いてありますんで、本日は割愛。
今回着目するのは....
読み方はブランドブラン、【白の中の白】
という意味です。何が白かというと。
ワインのぶどうは【黒ブドウ】と【白ぶどう】のおおまかに2種類となります。
シャンパーニュ地方では主に下記三種が使用されます。
シャルドネ以外はすべて黒ブドウになります。
今回ワイン会にて使用したのは、【シャルドネ】白ぶどうのみになります。
ブランドブランの華、強固で滑らかな酸
「ブラン・ド・ブランの魅力は、酸の美しさに尽きる」と言われる程、味わいの主軸となり、果実味を支える清らかな酸。他のシャンパーニュやスパークリングワインにはないシャルドネならではの個性を与えます。
シャルドネのみで作ると他の黒ブドウと混醸して作るよりもキレイな酸が際立ちます。
土壌に由来する豊富なミネラル
シャルドネは、ミネラル豊富な石灰質の土壌を好み、存分にそのミネラルを吸い上げます。 この豊かなミネラルが味わいの骨格を作り、複雑味と奥行きを与え、 ブラン・ド・ブランの最大の特徴である酸を支える重要な役割を果たしています。
シャンパーニュ地方は【白亜質土譲】と呼ばれ、白亜紀からある土壌までぶどうは根をはり土壌のミネラルの成分を含みます。
前述で述べた【キャビアとシャンパンは王道】というのは、キャビアのミネラル分とワインのミネラルの要素のマリアージュも十分に考えられるのではないでしょうか。
5-ビルカール・サルモンについて
1818年、ビルカール・サルモンは、エリザベス・サルモンによって設立されました。7世代にわたり、良心的な家族経営を続けつつ世界的ブランドとしての地位を確立してきた素晴らしいメゾンです。「妥協なき品質追求」「独自の手造り製法」「少量逸品主義」がモットーでありブドウは自社畑から収穫しています。キレのいい酸を保つことを特に重視し、畑近くにプレスハウスを設置、収穫後すぐにプレスすることを徹底して行っています。
瓶内熟成はノンヴィンテージで3~4年、ヴィンテージワインは約10年。大規模なメゾンにはできない細かい積み重ねが、高品質シャンパーニュを生んでいます。
今回のシャルドネに関しましても、コート・ド・ブラン地区のグラン・クリュ畑の個性の個性の違う4つの畑から厳選された一本となっております。
猿田 泰希